台割はエクセルで簡単! 作成項目とテンプレートの作り方を徹底解説

冊子やパンフレットの編集制作を任されたものの、「台割(だいわり)」の作り方が分からず困っていませんか?

実は、台割はエクセル(Excel)を活用すれば初心者でも簡単に短時間で作成できます。

この記事では、エクセルで作る台割に必要な基本項目や印刷用語(折・ノンブル等)の意味、増減ページの調整法を分かりやすく解説します。

読めば迷わず完璧な構成表が作れるようになります。

【結論】エクセルで作る台割表の基本項目とページ構成

まずは、台割表を作成する際に必要となる基本項目と印刷の構成要素をまとめました。

項目名意味・役割エクセルでの入力・設定ポイント
折(おり)印刷・製本時の1ブロック(基本は16P単位)16ページごとに「1折」「2折」とまとめる
ノンブルページの通し番号(ページ数)1から順番に番号を振る(表紙周りは別扱い)
タイトル・内容該当ページに掲載するコンテンツ名章タイトル、企画名、コーナー名を記載する
紙(用紙指定)印刷に使用する用紙の種類や厚み表紙・見返し・本文など用紙を変える際に記入
表紙周り・扉表1〜表4、見返し、扉などの特殊ページ本文の前に配置し、用紙やデザインを指定する

台割(台割表)とは? 本・パンフレット制作に不可欠な設計図

台割とは、冊子やパンフレット、書籍などを制作する際に「どのページにどのコンテンツを配置するか」を一覧にした設計図(構成表)のことです。

なぜ台割の作成が重要なのか?

冊子制作では、全体のページ数、印刷の仕組み、デザインの進行管理、原稿の割り振りを正確に把握する必要があります。台割がないと、ページの抜け漏れや印刷時のページ数のズレが発生してしまいます。

エクセル(Excel)での作成がおすすめな理由

専用のレイアウトソフトを使わなくても、エクセルを使えば行や列の追加・差し替え、ページ数の計算が簡単に行えます。印刷会社やデザイナー、編集者同士での共有もスムーズです。

エクセルでできる台割の作り方! 必要な4つの基本項目

エクセルで新規ファイルを開き、表の横軸(見出し行)に以下の4つの項目を作成することから始めます。

① 折(おり)|16ページ単位の印刷ブロック

印刷会社では、大きな紙に複数ページを一度に印刷し、それを折って製本します。この1回で印刷して折る単位を「折」と呼びます。通常は16ページ=1折として管理します。

② ノンブル|ページの通し番号

ノンブルとは「ページ番号」のことです。本文の開始ページから順に「1、2、3…」と番号を振っていきます。

③ タイトル・内容|掲載するコンテンツの構成

各ページに何を掲載するか(例:目次、第1章、インタビュー、奥付など)を具体的に記入します。見開き(2ページぶち抜き)で使う場合は矢印(↓)などを用いて分かりやすく表現します。

④ 紙(用紙指定)|表紙・本文・見返しの使い分け

本文と表紙で用紙の種類や厚みを変える場合、どのページにどの紙を使うかを指定します。全ページ同じ紙(正対化)の場合は省略しても構いません。

知っておくべき台割の専門用語解説(表紙周り・扉・見返し)

台割を作る際、本文以外の「表紙周り」の呼び方を理解しておく必要があります。

表1・表2・表3・表4の違い

印刷業界では、表紙や裏表紙を以下のように呼びます。

  • 表1(ひょういち):いわゆる「表紙(オモテ表紙)」のこと。
  • 表2(ひょうに):表紙の裏側のページ(表紙裏)。
  • 表3(ひょうさん):裏表紙の裏側のページ(裏表紙裏)。
  • 表4(ひょうよん):いわゆる「裏表紙(ウラ表紙)」のこと。

見返しと扉(とびら)の役割

  • 見返し(みかえし):表紙と本文を接合するために張り合わせる紙のこと(表2・表3に貼りつく部分)。本文とは異なる強度の高い紙が使われます。
  • 扉(とびら):見返しの次に入る、タイトルや著者名、出版社名などが印刷されたページです。本文の始まりを告げる役割があります。

冊子のページ調整テクニック!16ページ・8ページ単位の考え方

本やパンフレットの総ページ数は、印刷の都合上自由に決めることはできず、一定の倍数にする必要があります。

基本は「16ページ単位」で構成する

大型の印刷機で印刷する場合、紙1枚の裏表で16ページ分を一度に印刷するのが最も効率的です。そのため、本全体のページ数は基本的に「16の倍数」になります。

  • 16ページ × 1 = 16P
  • 16ページ × 2 = 32P
  • 16ページ × 3 = 48P
  • 16ページ × 4 = 64P
  • 16ページ × 7 = 112P

ページ数を増減させたい場合の「8ページ単位」調整法

原稿の都合で「112ページでは少し足りない」「少し減らしたい」という場合は、16ページの半分である「8ページ単位」で増減(ペラ挿入や半折)させます。

  • ページを増やす場合:16P × 7 + 8P = 120P
  • ページを減らす場合:16P × 7 - 8P = 104P

【実例】エクセル版・112ページ台割テンプレートのサンプル構成

エクセルで作成する112ページ+表紙周りの完全な台割表サンプルです。ページを省略せず全行記載しています。

ノンブルタイトル・内容
表1表紙コート紙A
表2 / 見返し表紙裏 / 見返しコート紙A / 特殊紙B
見返し見返し特殊紙B
見返し見返し特殊紙B
タイトル、著者名、出版社名特殊紙C
扉(裏)特殊紙C
11導入文上質紙D
12上質紙D
13目次扉上質紙D
14目次上質紙D
15上質紙D
16上質紙D
17上質紙D
18上質紙D
19上質紙D
110上質紙D
111はじめに上質紙D
112上質紙D
113上質紙D
114上質紙D
115上質紙D
116上質紙D
217上質紙D
218上質紙D
219中扉 第1章 ○○○○○○○○上質紙D
220上質紙D
221上質紙D
222上質紙D
223上質紙D
224上質紙D
225上質紙D
226上質紙D
227上質紙D
228上質紙D
229上質紙D
230上質紙D
231上質紙D
232上質紙D
333上質紙D
334上質紙D
335上質紙D
336上質紙D
337上質紙D
338上質紙D
339中扉 第2章 ○○○○○○○○上質紙D
340上質紙D
341上質紙D
342上質紙D
343上質紙D
344上質紙D
345上質紙D
346上質紙D
347上質紙D
348上質紙D
449上質紙D
450上質紙D
451上質紙D
452上質紙D
453上質紙D
454上質紙D
455上質紙D
456上質紙D
457上質紙D
458上質紙D
459中扉 第3章 ○○○○○○○○上質紙D
460上質紙D
461上質紙D
462上質紙D
463上質紙D
464上質紙D
565上質紙D
566上質紙D
567上質紙D
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569上質紙D
570上質紙D
571上質紙D
572上質紙D
573上質紙D
574上質紙D
575上質紙D
576上質紙D
577上質紙D
578上質紙D
579中扉 第4章 ○○○○○○○○上質紙D
580上質紙D
681上質紙D
682上質紙D
683上質紙D
684上質紙D
685上質紙D
686上質紙D
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693上質紙D
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695上質紙D
696上質紙D
797上質紙D
798上質紙D
799中扉 第5章 ○○○○○○○○上質紙D
7100上質紙D
7101上質紙D
7102上質紙D
7103上質紙D
7104上質紙D
7105上質紙D
7106上質紙D
7107上質紙D
7108上質紙D
7109上質紙D
7110著者プロフィール上質紙D
7111奥付上質紙D
7112白ページ上質紙D
見返し見返し特殊紙B
見返し見返し特殊紙B
表3 / 見返し裏表紙裏 / 見返しコート紙A / 特殊紙B
表4裏表紙コート紙A

よくある質問(Q&A)

台割の作成やエクセルでの運用に関して、よくある質問にお答えします。

Q
16ページや8ページの倍数以外の奇数ページで冊子は作れますか?
A

原則として、見開きで印刷・製本を行うため奇数ページの冊子は作れません。必ず偶数ページ(2、4、8、16の倍数)になります。どうしても端数が出る場合は、白ページ(メモ欄など)を入れて調整します。

Q
8ページの少ないパンフレットでも台割は必要ですか?
A

ページ数が少ないパンフレットでも台割は必須です。見開きごとのレイアウトや表紙(表1・表4)と中面の配置関係を可視化することで、デザインの誤配置を防ぐことができます。

Q
エクセルで見開き(左右のページ関係)を分かりやすくするコツは?
A

エクセルで作成する際、奇数ページと偶数ページを左右2列に並べて配置すると、実際の本を開いた「見開き状態」を視覚的に再現しやすくなり、デザインの確認がスムーズになります。

まとめ:エクセルで台割を作成してスムーズな冊子作りを進めよう

台割は、本やパンフレット制作における最も重要な「設計図」です。一見難しそうに見えますが、エクセルを使って「折・ノンブル・タイトル・紙」の4項目を整理し、16ページ単位(調整は8ページ単位)のルールを押さえれば、誰でも簡単に作成できます。

「冊子制作の進行管理をスムーズにしたい」「エクセルでの台割作成や誌面構成の相談をしたい」という方は、ぜひ本記事を参考に台割表を作成してみてください。印刷・出版制作やコンテンツ編集に関するご相談は、当サイトのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。