商品を販売するとき、お釣りの準備が必要になります。
どこでお釣りを準備すればいいのか? いくら分のお釣りを準備すべきなのか?
これからお釣りが必要な方のために、準備方法や計算方法を紹介します。
お釣りの準備方法
2つの方法を紹介します。
方法1 銀行で両替して5,000円紙幣、1,000円紙幣、500円硬貨を集める
銀行の窓口やATMで、5,000円紙幣、1,000円紙幣、500円硬貨に両替する方法です。
ただし、両替には手数料がかかります。
手数料は銀行によって異なるので、銀行の公式サイトでチェックしてみてください。
- 銀行で両替するメリット すぐに用意できる
- 銀行で両替するデメリット 手数料がかかる
手数料をかけたくない方のために別の方法も紹介します。
方法2 紙幣で買い物をして5,000円紙幣、1,000円紙幣、500円硬貨を集める
例えば、300円の何かを買うときに、1,000円紙幣を出して、お釣りを700円もらいます。そうすると、500円硬貨が1枚手に入ります。
1,300円の何かを買うときには、5,000円紙幣を出して、お釣りを3,700円もらいます。そうすると、1,000円紙幣3枚と500円硬貨が1枚手に入ります。
1,300円の何かを買うときに、10,000円紙幣を出して、お釣りを8,700円もらう方法もあります。そうすると、5,000円紙幣1枚と1,000円紙幣3枚と500円硬貨が1枚手に入ります。
- メリット 手数料はかからない
- デメリット 手間がかかる
続いて、5,000円紙幣、1,000円紙幣、500円硬貨がそれぞれ何枚必要なのか、計算方法を紹介します。
お釣りの計算方法
最初の目安は5万円、その内訳は?
仮に、販売する商品の価格が1,500円(税込)だとします。
ここで、7つの仮説を立てます。
- 購入してくれるお客さんは100人
- 用意するお釣りは50,000円分
- その内訳は、5,000円紙幣5枚、1,000円紙幣15枚、500円硬貨20枚
- 10,000円紙幣を出すお客さんは10人中2人
- 5,000円紙幣を出すお客さんは10人中2人
- 1,000円紙幣2枚を出すお客さんは10人中3人
- 1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出すお客さんは10人中3人
以上の仮説をもとに表をつくります。
10人のお客さんとやり取りをした後のお釣りの増え具合、減り具合を確かめます。
用意するお釣り→ | 5,000円紙幣 | 1,000円紙幣 | 500円硬貨 |
---|---|---|---|
最初の枚数→ | 5 | 15 | 20 |
1人目)お客さんが10,000円紙幣を出す(お釣りは8,500円) | 4 | 12 | 19 |
2人目)お客さんが10,000円紙幣を出す(お釣りは8,500円) | 3 | 9 | 18 |
3人目)お客さんが5,000円紙幣を出す(お釣りは3,500円) | 4 | 6 | 17 |
4人目)お客さんが5,000円紙幣を出す(お釣りは3,500円) | 5 | 3 | 16 |
5人目)お客さんが1,000円紙幣2枚を出す(お釣りは500円) | 5 | 5 | 15 |
6人目)お客さんが1,000円紙幣2枚を出す(お釣りは500円) | 5 | 7 | 14 |
7人目)お客さんが1,000円紙幣2枚を出す(お釣りは500円) | 5 | 9 | 13 |
8人目)お客さんが1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出す(お釣りなし) | 5 | 10 | 14 |
9人目)お客さんが1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出す(お釣りなし) | 5 | 11 | 15 |
10人目)お客さんが1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出す(お釣りなし) | 5 | 12 | 16 |
この表を見るときのチェックポイントは2つ。
- チェックポイント1 途中で極端に減っていないか
- チェックポイント2 0人目と10人目の後を比べて極端に減っていないか
この表を見ると、1,000円紙幣が途中で3枚になっていることが分かります。
10人目の後は、1,000円紙幣と500円硬貨の減りも気になります。
お釣りが50,000円分だと足りないかもしれません。
というわけで、お釣りの総額を50,000円分から100,000円分に増額します。
続いての目安は10万円、その内訳は?
- 用意するお釣りは100,000円分に変更
- その内訳は、5,000円紙幣6枚、1,000円紙幣40枚、500円硬貨40枚に変更
用意するお釣り→ | 5,000円紙幣 | 1,000円紙幣 | 500円硬貨 |
---|---|---|---|
最初の枚数→ | 6 | 40 | 40 |
1人目)お客さんが10,000円紙幣を出す(お釣りは8,500円) | 5 | 37 | 39 |
2人目)お客さんが10,000円紙幣を出す(お釣りは8,500円) | 4 | 34 | 38 |
3人目)お客さんが5,000円紙幣を出す(お釣りは3,500円) | 5 | 31 | 37 |
4人目)お客さんが5,000円紙幣を出す(お釣りは3,500円) | 6 | 28 | 36 |
5人目)お客さんが1,000円紙幣2枚を出す(お釣りは500円) | 6 | 30 | 35 |
6人目)お客さんが1,000円紙幣2枚を出す(お釣りは500円) | 6 | 32 | 34 |
7人目)お客さんが1,000円紙幣2枚を出す(お釣りは500円) | 6 | 34 | 33 |
8人目)お客さんが1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出す(お釣りなし) | 6 | 35 | 34 |
9人目)お客さんが1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出す(お釣りなし) | 6 | 36 | 35 |
10人目)お客さんが1,000円紙幣1枚と500円硬貨を出す(お釣りなし) | 6 | 37 | 36 |
- チェックポイント1 途中で極端に減っていないか→大丈夫そう
- チェックポイント2 0人目と10人目の後を比べて極端に減っていないか→大丈夫そう
というわけで、お釣りを100,000円分用意しておくと、やはり安心ですね。
仮説を立てて、増え具合や減り具合を確かめましょう。
以上、これからお釣りを用意する方のために、準備方法、計算方法を紹介しました。